高額になりやすいリフォーム工事なので、値引きをして少しでもお得にリフォームしたいですよね。
心配なのは値引きをする事で手抜き工事をされたり、安い材料を使われたりしてしまう事です。
リフォーム営業マンのしょうへいです。
これまでの経験から、どうすればリフォーム会社が値引きに応じてくれやすいかについて解説していきます!
この記事を読めば、手抜きをされない正しい値引きのコツを知ることができますのでぜひ参考にして下さい!
結論からいうと、リフォーム工事の値引き金額の目安は5%前後です。
これ以上の値引きを強引におこなうと、職人の手抜きや材料費の圧縮がおこなわれる危険があるので注意が必要です。
詳しい値引きのコツや、過剰な値引きのデメリットについては、記事内で解説していきます!
目次
リフォームの値引きは常識?
まず、リフォーム工事で値引きを要求する事は全く失礼な事ではありません。
リフォーム営業マンとしても、ある程度は覚悟して商談に臨んでいます。
ただし、はじめの現場調査の段階やまだ契約までは遠い打ち合わせの段階で値引きを要求するのは得策ではありません。
最初に『値引きをしてくるお客さん』という印象を与えてしまうと、その後の見積もりでは値引きされる事が前提の『少し利益を余分に乗せた見積もり』が出てきてしまう可能性があります。
値引きはあくまでの交渉の最終段階で要求するものだと覚えておきましょう!
リフォーム会社の端数切り対策
値引きと聞くと真っ先に思い浮かぶのが『端数切り』ですよね。
315,000円なら300,000円にしてもらうあれです。
この端数切りなどはリフォーム営業マンとしても想定の範囲内なので、わざと気持ちの悪い端数を出す営業マンもいます。
たとえば普通に見積もりを作ると98万円になるものをわざと102万円になるように調節して見積もりを作り、『100万円ちょうどにして!』と言われてから値引きをおこないます。
営業マンは『特別ですよ』とか言いますが、内心ではしめしめと思っている事もあります笑
このように端数切りを想定して作られている見積もりもありますので、基本的には端数切り以上の値引きを狙うようにしましょう。
値引き金額の相場は?
リフォーム工事でどれくらいの値引きがおこなえるかというと、大体5%前後が目安と言われています。
100万円の工事なら5万円、500万円の工事なら25万円ですね。
そもそも一般的なリフォーム会社は、工事金額の30%くらいを利益にしています。
そこから10%も値引きをしてしまうと自社の利益が3分の1になってしまうので、10%の値引きを狙うのは難しいです。
逆に10%以上の値引きができるという事は、元々利益を大幅に乗せているか手抜き工事をされるかの可能性が高いです。
具体的に過剰な値引きをするとどういうデメリットがあるのかを解説していきます。
リフォームの無理な値引きが引き起こすデメリット
リフォーム工事の見積もり内訳は、大まかに分類すると【材料費・工事費・利益】の3つの金額から成り立っています。
この記事で解説するのはリフォーム会社の利益を削ってもらう値引きですが、過剰な値引きで利益以外の部分で削減をするとどうなってしまうのかを解説します。
材料費が削られる
過剰な値引きでまず気を付けたいのは、材料費を削減される事です。
具体的には養生で使う資材を少なめにしたり、本来使う木材よりも安い木材に変更されたりなどです。
上記のような事をしても、素人の人はまず気づきません。
見積もりの内訳にもどれくらいの材料を使うのかは明記されていないので、リフォーム会社としても簡単に削減できてしまうポイントになります。
工事費が削られる
ほとんどのリフォーム会社では外注で職人さんに工事を依頼します。
腕の良い職人さんほど金額は高くなりますので、工事費を削る場合は腕の悪い職人さんに変更されてしまう事があります。
これも当然お客様は気づきません。
腕の悪い職人さんにあたってしまうと、仕上がりが汚かったり劣化が早かったりなどが起こりやすくなってしまいます。
追加費用が発生する
過剰な値引きを受けると、本来はサービスで出来る工事でも追加費用を取られたりします。
少しゴミの量が増えただけで追加料金が掛かったりなどですね。
リフォーム会社も値引き分を追加費用で埋めようと必死になるので、お互いにストレスがある工事になってしまいます。
値引きのリスクまとめ
ここまで値引きのデメリットについてまとめましたが、もちろん多少の値引きならこうした事は起こりません。
あくまでも過剰な値引きをした場合だけです。また、モラルのある会社なら上記のような事はせずに値引きを断ります。
ここからは過剰になりすぎないように、適正な値引きのコツについて解説していきます。
リフォームの値引き5つのポイント
人間関係を作る
大前提として、リフォーム会社も横柄なお客様には値引きをしたいとは思えません。
丁寧に接しすぎる必要なありませんが、自分の意見だけを言うようではリフォーム会社からも嫌われてしまいます。
営業マンも値引きに協力したくなるような関係を築けるようにしましょう。
口コミ投稿や施工事例に協力する
多くのリフォーム会社では自社ホームページで施工事例の紹介や口コミの投稿をしています。
もし契約したいリフォーム会社がおこなっていれば、協力する約束をしましょう。
特に口コミの投稿は次のお客様を呼び込むために非常に有効なので、リフォーム会社も喜ぶと思いますよ。
支払い方法を工夫する
クレジットカードでの支払いがおこなえるリフォーム会社の場合は、カードではなく現金や銀行振込で支払う変わりに値引きをしてもらえる事があります。
クレジットカードで支払うとカード会社に手数料を3%前後取られてしまいます。
手数料が取られないぶん、リフォーム会社にもメリットのある提案になりますので積極的に提案しましょう。
カードでの支払いができないリフォーム会社ではおこなえません。
また、カード会社によっては値引き金額以上のポイントが付く可能性もあるので、しっかりとシュミレーションをおこなってから利用するようにしましょう。
他社の見積もりを見せる
いくつかのリフォーム会社を比較してあなたが工事をしたい会社が最安ではなかった場合、安い会社の見積もりを見せると金額を合わせてくれる事が多いです。
他社の見積もりを見せるのは失礼と思っている人もいますが、全然そんな事はないですよ。
リフォーム会社としても単に値引きを要求されるよりも、他社の見積もり金額という『値引きのゴール』がある方が具体的に考えられます。
値引きをしてくれたら契約を約束する
これは値引き手段の中でも最終的に使う内容ですが、値引きをおこなってくれればこの場で契約すると断言する事です。
営業マンが値引きを渋っているとき、この言葉を使うと値引きに応じてくれる可能性が高いです。
もちろん値引きに応じてくれたのに契約をしないのはダメなので、仮に値引きをしてくれなくても契約したい会社だけに使うようにしましょう。
適正な値引きのコツまとめ
ここまでに紹介した方法は、基本的にリフォーム会社や営業マンにメリットのある内容ばかりです。
テクニック的な事も書きましたが、結局は営業マンを味方に付ける事が最も得策です!
上記を参考に、適正な値引きがおこなえるように頑張りましょう!
値引きがしやすい契約時期とは?
契約をする時期によっても、値引きされやすい時期とそうでない時期があります。
一般的にリフォーム会社は11~12月の年末と2~3月の年度末が忙しい時期です。
忙しい時期はリフォームの依頼がたくさんくるので、値引きをしなくても契約が取りやすいんです。
逆に4~10月は依頼の少ない時期なので、少しでも多くの契約を取るために値引きが多くなります。
急ぎではないリフォームなら、工事をする時期を調整すると多少お得になる可能性が高まります。
1ヶ月単位で見た場合は月末の方が値引きに応じてもらえる可能性が高いです。
締日を月末や25日に設定している会社が多いので、締日間際は1件でも契約が欲しくなります。
値引き以上に比較が重要!
リフォームは交渉次第で値引きを引き出せますが、その前に必ず複数のリフォーム会社で見積もりを比較する事が重要です。
リフォームは会社によって見積もり金額が大きく異なるので、必死で値引きをした会社よりも他社の通常の見積もりの方が安いなんて事は多々あります。
複数のリフォーム会社の見積もりを比べるなら、一括見積もりサイトを利用するようにしましょう!
3~5社の見積もりを無料で比較でき、お断りの代行までおこなってくれます!
ただしサイト選びを間違えると手数料が高く割高なリフォームになってしまうので、手数料の安い一括見積もりサイトを選ぶ事が重要です!
リフォーム営業マンとして絶対にオススメな、手数料の安い一括見積りサイトをまとめましたのでぜひ下記記事を参考にして下さい!
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