これまでのトイレの便器の多くは陶器で出来ていました。
しかし、実は陶器には目には見えない凹凸があり、その凹凸に汚れが引っかかり水垢などの汚れの原因になっていました。
そこで各メーカーの現在の陶器製の便器は、どれだけ表面を滑らかに作れるかに焦点を当てています!
この記事では各メーカーの便器の特徴、そして陶器以外の便器についても解説していますので、ぜひトイレ選びの参考にして下さい!
目次
トイレの便器はなぜ陶器が多い?
トイレの便器はいまだに陶器製のものがほとんどです。
なぜトイレの便器には陶器が向いているのか?その理由は主に3つあります。
頑丈である
まず、陶器の最大の魅力はその頑丈さです。
コンビニなどに付けられているトイレなら、1日に100回以上は利用されます。
利用者の中には100kgオーバーの重量級の人もいますが、トイレに座ったら便器が割れてしまったなどの報告はありません。
陶器は重量はもちろん、繰り返し座る衝撃にも非常に強い事が分かります。
成形が簡単
トイレの形は、実は複雑な仕組みでできています。
水を流した時に上手く渦を巻くような水流を保つためには、正確に決まった形で製造する必要があります。
陶器のトイレは決められた型に粘土などの材料を流し込み、全く同じ形で出荷されます。
この成形するという工程に関して、コスパ良く大量生産できるのは陶器がもっとも適しています。
清潔である
陶器の表面は水に強く、内部まで水が浸透する事はありません。
また、酷い汚れが付いてしまった時には強力な洗剤を用いても劣化する事はないです。
そもそも汚れの付きにくい陶器ですが、清掃時の洗剤やブラシなどの道具をつかった清掃にも耐えられるので、常に清潔に保つことができます。
各メーカーの便器の特徴
TOTO
TOTOの便器にはセフィオンテクトという表面加工がされています。
陶器の表面に特殊なガラス層を焼き付け、100万分の1mm単位で滑らかになっており、さらにその加工が実験上では100年間続くとされています。
便器は親水性なので水とよく馴染み、汚れを浮かせて綺麗にするタイプです。
また、TOTOの便座に採用されているプレミスト(使用する前に便器に水を掛けてくれる)機能により、さらに汚れが付きにくい仕様となります。
リクシル
リクシルの便器もTOTO同様に表面を滑らかにするアクアセラミックという加工を施しています。
傷や汚れにも強く、耐久性は100年と謳われています。
また、銀イオンの力で細菌の繁殖を抑え、黒ずみの原因菌の増殖も防ぎます。
パナソニック
パナソニックの便器はこれまでの陶器製とは違い、有機ガラス系の素材を使って作られています。
有機ガラス系の素材は水族館のガラスなどにも疲れており、傷や耐久性に関しても陶器に負けていません。
水や汚れを弾く撥水性となっており、そもそも汚れを付着させないという考えのもと作られています。
特にアラウーノには泡洗浄機能があるので清掃性は抜群!
実際に取り付けたお客様からも、全然掃除をしなくても汚れないと仰っていました。
しかし今までトイレの陶器に慣れすぎているせいで、交換してすぐは座った時に違和感があると思います。
便器の素材まとめ
最後に紹介したパナソニックは陶器ではないですが、その他の有名メーカーは今でもほぼ陶器製の便器を作り続けています!
近い将来は陶器以上の素材も現れると思いますが、しばらくの間は便器=陶器の常識は崩れないでしょう!
※余談ですがTOTOの名前は創業時の東洋陶器の略です。
社名に陶器の文字があるくらいなので、陶器に変わる新しい素材が生まれてもTOTOだけは陶器を改良しながら便器を作っていってもらいたいですね!
こんにちは、元リフォーム営業マンのしょうへいです。
今回はトイレの便器の素材について解説していきます。