今回はリフォーム会社選びで度々話題になる、【自社施工VS外注】問題です!
工事を外注に出しているリフォーム会社よりも、自社施工の会社の方が安いんだよね?
上記の疑問に答えます!
結論から言うと、確かに自社施工の方が原価も安く、リフォーム工事自体も安くできる可能性が高いです!
しかしそのリフォーム会社の利益率や考え方によっては高くなる場合もあるので、それぞれのメリット・デメリットについても詳しく解説していきます!
目次
リフォーム会社それぞれの仕組み
一般的なリフォーム会社というと営業から工事までの全てをおこなってくれそうなイメージですが実際には違います。
日本の9割以上のリフォーム会社は工事を外注(下請け)に流しており、残りの1割程度が完全な自社施工です。
まずはリフォーム会社の仕組みの違いから解説していきます
自社施工
自社施工のリフォーム会社は、文字通り営業から現場管理、実際の工事までの全てを自社内で完結できる会社です。
もともと職人をやっていた人が立ち上げた会社が多く、その仲間を集めて自社施工を実現している所が多いです。
自社施工のメリット
自社施工のメリットはなんといっても価格が抑えられる所です。
通常であれば外部の職人にお金を払って工事をしてもらいますが、自社施工の場合はその会社の社員が工事をするので安価でおこなえます。
また自社施工の職人は複数の業種の工事をできる事が多く、工期も短くなりやすいです。
浴室やキッチンだけのシンプルな工事は、外注の会社に比べて半分以下の工期で出来る会社もあります
自社施工のデメリット
自社施工のデメリットは工事に関わる全ての人間が社員なので、その会社独自のルールで工事が進められてしまう事です。
外注の会社であれば社外の職人を使うので、『普通はこうする』という職人の常識が通用しますが、自社施工はその会社のルールが全てです。
常識では考えられないような(悪い意味で)工事をするのも、自社施工の会社の方が多いです
完全外注
リフォームの営業はするけれども、工事は全て下請けに任せている会社です。
元々リフォームの営業をしていた人が独立し、元の会社で使っていた職人にそのまま工事をお願いするケースが多いです。
外注と言うと聞こえが悪いかもしれませんが、誰もが名前を聞いたことがあるような超大手ハウスメーカーは、ほぼこの完全外注の仕組みでリフォームをしています。
完全外注のメリット
完全外注のメリットは、手厚いフォロー体制です。
このタイプのリフォーム会社には営業しかいませんので、次の仕事につながるように定期的なメンテナンスや挨拶周りなどは欠かしません。
検討中の段階でショールームに同行したりなど、他のリフォーム会社ではコストを掛けられないような部分にも気を配ります
完全外注のデメリット
1番は金額が高くなりがちな点です。全ての職人を外注で使うと原価が上がりますので、おのずと見積もり金額も上がります。
また、過剰な営業を受けやすいのも完全外注のデメリットです。
自分で現場の管理をする訳ではないので、契約数は多ければ多いほど良いです。(普通は契約件数が多いと現場が回らなくなるのでセーブします)
とにかく営業成績さえ良ければ良いという風潮があるので、過剰な営業トークで契約を迫ってくる業者も多いです
一部外注
ここまでの外注と自社施工のあいだで、一部の職人だけを外注する会社もあります。
自社では現場監督や設備工事だけをおこない、それ以外の工事は外注に出すという手法です。
これから完全自社施工を目指している会社や、現場管理をしていた人が社内にいるという理由でこうした一部外注のリフォーム会社が存在します。
1部外注のメリット
1部外注の会社は、自社でおこなう工事はレベルが高い事が多いです。
得意分野は自社でおこない、自信がない部分は他社にお願いするというある意味正直な会社です。
一部外注のデメリット
一部外注の多くは現場監督を自社でおこないますが、この現場監督の要領が悪いとリフォーム工事は成功しません。
現場監督によって当たり外れがあるので、会社のレベルによってかなりの技術差が生まれてしまいます。
また、金額も完全な自社施工よりは高い場合が多いので、なるべく安くしたいのならば完全自社施工の方が向いているでしょう。
どこが1番安くできるの?
完全自社施工の会社が安くできる可能性が高いです。
しかしここできっぱりと言い切れないのは、リフォーム工事の金額は会社の考え方によって大きく変わってしまうからです。
リフォーム会社のざっくりの利益
多くのリフォーム会社では、工事の利益率を30%前後にしている所が多いです。
※リフォーム会社の利益については、下記記事を参考にして下さい。
例えば100万円の工事をしたら、ざっくり30万円を利益として頂戴しています。
自社施工か外注かによって違うのはあくまで工事に掛かる原価なので、利益率の設定によっては外注の方が安く済む場合もあります。
利益率の違いが金額を分ける
全く同じ内容の工事を自社施工の場合は原価50万円、外注の場合は原価60万円でできるとしましょう。
どちらのリフォーム会社も利益率を30%に設定していたとすると下記表のようになります。
(利益率は【利益金額÷工事金額×100】で求められます)
原価 | 利益率 | 工事金額 | |
自社施工 | 50万 | 30% | 72万 |
外注 | 60万 | 30% | 86万 |
上記のように、同じ利益率であれば当然原価の安い自社施工の方が安くなります。
しかし、利益率30%はあくまで標準の考え方なので以下のように考える会社もあります。
我が社は自社施工で他の会社よりも安く出来る!そのかわり利益率を他社よりも上げて1件の儲けを大きくしよう!利益率は40%だ!!
ウチの工事は外注だから普通の金額じゃ勝てない。利益率を20%に下げる変わりにたくさん契約を取れるようにしよう!!
このように、原価が安いぶん利益率の底上げをする会社もあれば、原価が高い分利益率を下げる会社も存在します。
この2社が先程と同じ条件で戦った場合は
原価 | 利益率 | 工事金額 | |
自社施工 | 50万 | 40% | 84万 |
外注 | 60万 | 20% | 75万 |
上記表のようになり、自社施工よりも外注の会社の方が安く工事ができるようになります。
このように利益率の考え方次第で工事金額は変わるので、自社施工だから安い!外注だから高い!という比べ方は無意味であるという事です。
リフォーム会社は比べる事が重要
リフォーム工事は自社施工か外注かはひとまず置いておき、複数のリフォーム会社で見積もりを比べる事が重要です!
見積もりをもらう前から自社施工の会社にこだわっても、結果的に外注の会社よりも高いケースもあります。
複数のリフォーム会社から見積もりを取る場合は、一括見積もりサイトを利用するのが便利です!
無料でリフォーム会社の見積もりを比較できるので、工事の相場なども分かります。
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こんにちは、元リフォーム営業マンのしょうへいです。